


- 鉄筋コンクリート住宅

- HOME >
- 鉄筋コンクリート住宅 強み、特徴


日本の住宅の寿命が世界的に短命であることは、周知の通りです。
戦後の住宅不足の時代には、大量供給を最優先にした住宅政策が立案されました。
その結果、構造的にもプラン的にも長期間の使用に耐えない住宅が量産されてきました。
最近の調査では耐震性に問題のある住宅が80%もあると言われています。
また、中古住宅市場が育たず、取引では土地にしか値段が付かない状態です。
まだ使える住宅が取り壊され、家は新築が一番という風潮が今も支配的です。
こんな住宅事情のおかげで、少ない森林資源は更に浪費され続けてきました。
また、新築して20年程度で市場価値がほとんどゼロに近くなる住宅ばかりで、長期間の住宅ローンの途中で転売する事になると、大きな損が出てしまうという現実があります。
結果的に中古住宅取引戸数は米国の1/30程度という極めて貧弱な市場規模にしか育っていないのです。
木材や費用の浪費はそろそろ止めて、本当に良質な住宅を永く何世代にもわたって使用する、という循環型社会を目指すべき時がきています。
鉄筋コンクリート住宅を資産価値という側面で見てみましょう。
税法の耐用年数は木造が22年、鉄骨造が27年なのに対し、鉄筋コンクリート造の設定年数はなんと47年。
これは、資産として耐久性が高く価値が永く維持できるものとして国が認めているということです。
欧米のようにライフサイクルに応じて家を住み替えるという合理的な暮らし方を実現する為に、日本でも中古住宅市場が整備・拡大され、将来的にはRC住宅がより高額で取引されることが期待されます。


鉄筋コンクリート住宅は遮音性においても優れた性能を発揮します。
150mm厚のコンクリート壁とコンクリートに密着した断熱材が、音のエネルギーを遮断するからです。
交通量の多い道路に面していても、深夜の住宅街の静けさを保つ透過損失-50dB以上の性能です。
音の浸入や漏れが起きやすい開口部も遮音性の高いサッシで対処しています。
鉄筋コンクリート住宅の場合、上階の床もコンクリートですので、上下階の音も殆ど気になりません。


150~180mm厚のコンクリートで躯体が造られている鉄筋コンクリート住宅は、そのまま無条件で耐火構造としての扱いが受けられる住宅です。
これは、通常の火災が発生してから鎮火するまでの間、建物の倒壊と延焼を防止する性能を有するとされているものです。
火災に対する安全性は一般木造などとは圧倒的に違いますし、同じ規模の木造住宅と比べて火災保険・地震保険が安くなります。
また、耐火構造であることで、都市部の防火地域にも建築が可能です。
(オプション仕様となります)


日本の住宅寿命は平均30年といわれ、他の先進国と比較してとても短いものです。
ここにきて国は「200年住宅構想」を発表しました。
住宅の長寿命化は、これからの少子高齢化・地球温暖化などの問題を考えるととても重要な課題です。
地震・火災・台風などの災害に強く、躯体の劣化も少ない鉄筋コンクリート住宅のような、次世代への引き継ぎが可能な高耐久住宅はとても重要な役割を担っています。


現場打ちの鉄筋コンクリート造は、耐震性の最も高い構造です。
基礎は一般木造の数倍の鉄筋を使った「基礎地中梁工法」で、その基礎と躯体が1体となるモノコック構造を形成します。
鉄筋コンクリートで作られた構造体は引張力・圧縮力の耐力に非常に富み、地震や台風などの外力をバランスよく分散し受け止めます。
日本を襲った数々の大地震においても、一番被害の少なかった構造は鉄筋コンクリート造でした。


発泡断熱材とすき間の無いコンクリート躯体でしっかりと断熱・気密化された鉄筋コンクリート住宅は、床と天井付近の温度差や各部屋間の温度差も少なく、家中で温度差ストレスの少ない快適な環境が得られます。
さらに非常に省エネ効果が高いため家計にも地球にも優しい住宅と言えます。
また、換気は24時間換気システムにより結露の発生を抑え、花粉などの浸入を抑えるシステムになっています。